お昼休みを挟み、午後の部が始まった。


借り物競走や綱引きなどの競技が終わり、いよいよクライマックスのクラス対抗リレーが始まった。


その頃には生徒達のボルテージは最高潮に達していた。


「銀くんてリレーに出るんだっけ?」



「うん。出るって言ってた」


真理子の問いに小さく頷くとあたしは辺りを見渡した。


保健室を勝手に飛び出してきてから、銀の姿は見ていない。