やっぱり悪魔の囁きに耳を傾けるべきだったのかな……? 


そうすれば銀に嫌われずに済んだ?


あたしは痛む右足を引きずり保健室を後にした。 


……これじゃレイラちゃんの思う壺だ。 


でも今の状況を打開するすべが見つからない。 


「……っ……うぅっ…」


あたしは保健室の向かいにある女子トイレに駆け込み、涙を流した。