悪魔は囁く。 


銀に全てを話してしまえ。
 

あの可愛い顔の下に隠れている悪魔の素顔を。



でも一方で天使が制止する。 


ここで銀に全てを打ち明けるなんて卑怯だ。 


真っ正面からレイラちゃんと戦え、と。


「先輩、どうしたんですかぁ?ボォーっとして」


ぼんやりと考え込んでいると、レイラちゃんが突然あたしの顔を覗き込んだ。