「お疲れ~!良く頑張ったね!」


「……うん。何とか走り切ったよ!」


「銀くんのお陰で?」


制限時間以内に走り切った事は、数えられるくらいしかない。


限界を超えていたはずなのに銀の姿を見つけた途端、スピードを上げたあたしの脚は心と連動しているようだ。


「銀のお陰……だと思う」


思うじゃなくて、絶対そう。


銀が応援してくれてると思ったら、パワーが湧いてきた。