ママは、保健室の窓へ歩いてきれいな空を見上げながら言った。



「そこから私は直もあなたにも、冷たい態度になってしまった。」


ママはつらい顔をしながら続ける。

みんな、耳を済ませて…



「そんな日が続いて、私は直とあなたと話せなくなってしまった。
直とあなたに嫌われた、って思って…」


ママ…


「そんなっ、嫌ってなんかないよ!?
私は話したかった…。でもだんだんママが目すらあわしてもくれなくて、私は話しかけれなくなった…」


「ごめんね、直?
私は直が怖かったっ。どんどん直に嫌われていくんじゃないかって…っ。私は直にひどいことばかり…
ほんとにごめんなさい…。」



「そんなことない!!
大好きだよ!?ずっとママと話したかった…
仕事で疲れてて、私は話したかけたらダメだって思ってて…」


「直っ…」


「ママー!!」



私とママは抱き合いながら泣いた。


暖かかった。
ママってこんなに暖かかったんだって、思った。