はいっ?



差し出された手の上には、ボタンが一つあった。



「えっ」


「俺のボタン!!いらない?」


空君は心配そうに、言ってきた。


「い、いるに決まってる!!」


私はボタンではなく、空君に抱きついてしまった。


「空君ありがとー!!」


「よかった…いらないかと思った」