第2希望の高校には受かって、今は第1希望の入試会場に向かおうと家を出た。 空君の応援もあってか、緊張ももちろんあるが、自然と頑張ろう、って思う感情の方が勝っている。 ありがとう、空君も頑張って… 「行ってきます!!」 「行ってらっしゃい! 精一杯頑張ってくるのよ? お母さん応援してるから…」 お母さんの顔は自信なさげだった。 「大丈夫だよ。それじゃあ!!」