ママは会社の偉いさん。


日頃から家事、洗濯などはママがやっていた。


忙しいのに、私のことも構ってくれていたし、時には遊んでもくれた。


大好きだった…
尊敬だってしてた…



でもある日、仕事から帰ってきたママはすごく疲れていた。


私はママに話しかけた。


「ママ?大丈夫?」


「大丈夫よ。」


冷たかった。
私は話しかけ続けた。


「寝るなら、上で寝た方がいいんじゃない?」


「大丈夫だって!!」


「ママ!!」


私もこの日、おかしかった。
ここで私が何も言わなかったら…。


「黙ってちょうだい!!
直がいなかったら、私はこんなに働かずにすんだのに!!」


言い終えた時には、ママはしまった、っていう顔をしていた。


「ごめんなさい、今は1人にさせて。」



私は、夢じゃなかったんだって思った。