でも見上げると、さっきの空と全然ちがう、綺麗な夕焼けがあった。



「きれー…」


咄嗟に出た言葉だった。


ほんとに綺麗だった
心は穏やかだった


それはきっと、隣にいる空君のおかげだろうか…?


私はチラッと空君の方を向いた。


空君がその視線に気づいた


「直、今日ごめん。」


「いいよ?空君が追いかけてきてくれただけで、私は十分だよ…」