「うん…」


もうちょっと、抱き合っていたかなぁ〜なーんて♪


「じゃあ、行こっ!!」


私は空君の腕を引っ張って、学校を出た。



帰り道、空を見上げると、夕焼けがすごくきれいだった。


秋だから、イチョウの葉や、紅葉の葉っぱが、たくさん落ちていた。


私はこの景色を忘れない。


横を向いたら、空君も空を見上げていた。


その顔は、すごくかっこよかった。



「空君っ、これからもよろしくね!!」


「こちらこそ」



私たちはその日、幸せな時間を知った。