時間ってものは早いもので、あっという間に放課後になった。



私は教室で1人待っていた。


ガラッ
教室のドアが開いて、学が立っていた。


「遅れてごめん!!部活でちょっとあって!!」


「大丈夫だよ。それより大丈夫?
やっぱり暑いから、余計に疲れちゃうよね;」


「そうなんだよ…でも俺は夏って嫌いじゃない。」


「なんで?」


私は学に聞いた。


「だって夏って夏休みとか、色んな体験ができる季節だし、何より空が青空ばかりなんだ。」


私は学が言う言葉を、静かに聞いていた。