「……聞いてやる。何をしてきたか」


どうせ死ぬんだ。



「……よくぞ聞いてくれました。この3年近く、俺は《桐堤紅蓮》に繋がった人間を片っ端から始末してきたんだ。…で。ずっと俺はあんたの存在を忘れてたんだけどさ、あいつを殺したときにあんたが居たのをつい最近思い出してね。…―あんたで俺の復讐劇は終幕…さ」



馬鹿げた感情だ。




《坊主憎けりゃ袈裟まで憎い》。



大変人間じみた、愚かな感情だ。