だから、似ていたんだなと納得する。


血に酔っているせいだろう。何に対してもピントが合わず。


「………ぁあ…紅蓮が言ってたような」


茫洋とした表情で、言葉を紡ぐ。


「………よろしく、荊徒紫苑。…で」


―乾いた音が響いた。

頬に一筋、紅い線が入った。