その日から少しずつ、ノゥンの考えは変わっていった。

(自分はなぜ存在するのだろう?なぜ人以上の魔力を持つのに、祈るコトにしか使えないのだろうか?)

澄んだ空の中を飛んで行く鳥を見ながら、自分の無力さを患わしく思った。