二人が来てくれたことでわたしは少しホッとした。


 呉羽先生のもとに行かなきゃならないことに変わりはないけど、心強かった。



「小都子、保健室行くのか?」

 流依に聞かれ、わたしは小さく頷いて返した。


 そして寿先輩が申し出る。

「私も一緒に行きましょう。……今度こそ、貴方を守らせてください」

「寿先輩……」


 わたしの手をとり微笑んだ寿先輩は、本当に騎士のように見えた。



「俺も行こう」

 寿先輩に掴まれているのとは反対側の手を掴み、流依もそう言い出す。


 呉羽先生に追い出される可能性もあるけど、ついてきてくれると言ってくれた二人の言葉がとても嬉しかった。