「そうです、保健室に行って呉羽先生に診ていただきましょう!?」
初めに声を掛けてきた子が言い出す。
そのセリフに、わたしは微笑んでいた表情をそのまま凍らせる。
そんなわたしに気付かず、他の子たちも同意しはじめた。
「そうよ、それがいいわ。ネタとしても萌え――じゃなくて、先生にちゃんと診ていただいたほうが安心ですもの」
今『萌え』って言った!!?
ネタとか言ったわよね!?
「さ、アイリス様。保健室へ行きましょう」
そう言って手を差し伸べてくる生徒にちょっとばかり憎しみが湧く。
いくらいつ呼び出されるか分からない恐怖がストレスになっていると言っても、自分から進んで会いに行きたくなんかないのに!
初めに声を掛けてきた子が言い出す。
そのセリフに、わたしは微笑んでいた表情をそのまま凍らせる。
そんなわたしに気付かず、他の子たちも同意しはじめた。
「そうよ、それがいいわ。ネタとしても萌え――じゃなくて、先生にちゃんと診ていただいたほうが安心ですもの」
今『萌え』って言った!!?
ネタとか言ったわよね!?
「さ、アイリス様。保健室へ行きましょう」
そう言って手を差し伸べてくる生徒にちょっとばかり憎しみが湧く。
いくらいつ呼び出されるか分からない恐怖がストレスになっていると言っても、自分から進んで会いに行きたくなんかないのに!