「仲間……?」
「はっ、はいそうです!」
また呟くように聞き返してきた和子先輩に、わたしは気恥ずかしさを隠すように慌てて言い募った。
「ほ、ほら。同じフラワーですし、今まで一緒に頑張ってきましたし……仲間って言えるんじゃないかなーって……。その、わたしが勝手に思っているだけかもしれませんけど……」
そこまで言って、口を動かせなくなった。
何故なら、和子先輩の人差し指がわたしの唇に触れていたから……。
驚いて和子先輩をちゃんと見ると、優しい微笑みがそこにあった。
和子先輩の美しさを一番引き立てるような、優しく神秘的な微笑みが……。
「小都子、だけじゃない……。……そうだね……僕も、仲間だって、思ってる……」