和子先輩は朝食の時感じなかったのかな?

 皆の間にある絆を……。


 わたしはあのときの気持ちを思い出しながら、優しく微笑んで続けた。


「わたしだって、今まで通り皆で楽しく過ごしたいです。和子先輩も同じ気持ちなら出来るはずです」

「小都子……」


 呟くように私の名を呼び、まだ驚いている表情の和子先輩。

 わたしはそんな和子先輩に、最後の一言を告げる。




「だってわたし達……仲間じゃないですか」



 和子先輩の目がこぼれ落ちそうなくらい見開かれた。

 そこまで驚く様なことだったのかと思って、わたしは自分で言っておきながら気恥ずかしくなる。