―――四月七日。
三年一組がスタートした日。新鮮な気持ちで胸がいっぱいだった日。
この日から、もう始まっていたのかな。
あたしたちの歯車は
静かながらも、
小さいながらも、
わずかな音を囁きながら、
動き出していたのかもしれない。
時計の針は
いつもと変わらないようだけれど、
あたしたちに色を染めながら、
少しずつ時を刻みはじめていたのかもしれない。
だとしたら、
始まりの合図は
何だったんだろう。
始業を伝えるチャイムの音?
朝を伝える鳥のさえずり?
何かが、あたしたちに始まりを伝えようとしてくれていたのかもしれない。
今だからそう思えるのだけど。
三年一組がスタートした日。新鮮な気持ちで胸がいっぱいだった日。
この日から、もう始まっていたのかな。
あたしたちの歯車は
静かながらも、
小さいながらも、
わずかな音を囁きながら、
動き出していたのかもしれない。
時計の針は
いつもと変わらないようだけれど、
あたしたちに色を染めながら、
少しずつ時を刻みはじめていたのかもしれない。
だとしたら、
始まりの合図は
何だったんだろう。
始業を伝えるチャイムの音?
朝を伝える鳥のさえずり?
何かが、あたしたちに始まりを伝えようとしてくれていたのかもしれない。
今だからそう思えるのだけど。