帯人の言葉を切っ掛けに
霧子の話には続きがあった事が分かった。



その時、霧子は頭の中の激痛で、
記憶が薄れていくのを感じた。



だが、かすかに開く目の前を、
何者かが通りすぎるのを感じていた。



記憶に残っているのは




前を横切る『男性二人組』の足。



その一人が何かを取りだし霧子の手に握らせた。



その感触は硬い細長い物。



そして霧子はそのまま意識を失った。