アキのおかげで部室には
帯斗とリカと佐和田霧子の
三人だけになった。



リカは帯斗に向かって話だした。



「霧子は、あなたの噂を聞いて私の所に来たの


ねえ、帯斗。真剣に話を聞いて上げて。」



リカの言葉に帯斗は無反応だった。



「さあ。霧子。」



リカは霧子の背中に手をやり、顔を覗き込んだ。



霧子はしばらく沈黙していたが
その後、
霧子の目から涙が流れているのが二人には分かった。