「帯斗。ちょっと、霧子があなたに相談があるって。」



霧子の背中を押して部室に入ってきたリカは
ふんぞり返って無視する帯斗に霧子を紹介した。



霧子を横目でチラッと見た帯斗は言った。



「ヤス。
ボスブラ買ってきて。」



ヤスは『え?』と言う顔をした。



「コーヒーならアキ先輩の差し入れがありますよ。」



その返答に、
帯斗はヤスを睨み付けた。



ええっ!なんで?
と言う顔をするヤスに、
アキは笑いかけ。



「ヤスくん。一緒に売店いこっか?」



と優しく言って背中を押した。



そしてリカにニッコリと笑顔で合図をした。



その気転の良さにリカも


『ありがと!』



と言う顔をし、両手を合わせ合図した。