『……。あぁ、本当に嫌だ。お前と柚華を会わせたくない!たとえ、お前のことを柚華が分からなくても、いつ思い出すかなんて分からないんだからな!』


 「……怖いのかよ。怖がる必要なんてないだろう?これを最後に、俺は柚華と会う機会を完璧に無くすんだから。俺はアメリカ。柚華はお前の隣。それでいいじゃないか。」


 この4年の間、順調な付き合いをしてきたくせに、俺を柚華に会わせたくないなんてどうかしている。


 会ったところで、また恋に落ちるなんていうほど、世の中はうまく出来ていない。


 なぁ...、そうだろ?


 そうじゃなかったら、きっと今頃、俺は、柚華と寄りを戻せている。


 いゃ、それは俺が柚華を遠ざけるだろうからあり得ないけど、少なくとも、今よりは親しい仲になっていたはずなんだ。


 そのくらいのこと、祐一、お前なら容易に想像がつくはずだ。


 なのに、何をそんなに恐れている?


 『……。』


 「…まぁ、そんなことどうでもいい。とりあえず、俺が柚華に会うにしろ、会わないに
しろ、その何とかの会って言うのはするんだろ?日程は早いうちに連絡してくれ。なんだかんだ言って、今忙しいんだ。向こうで家とか探しにいかなきゃいけないし。」