「結衣ちゃんはダメ♪」

ぐっ!!

腕を掴まれた。


「ちょ…歩くん!?」


あたしは手を振りほどこうとしたが…

力がかなわない…

「おいっ歩。何やってんだ…」

「結衣ちゃんを確保☆」

ひろくんはあたしの掴まれた方の腕を

思い切り振った。


「いてぇ…」


歩くんは手を離した。

「まぢで次に結衣に手を出したら

ただじゃ置かねえからな。」


ドキっ…


真剣な眼差しでひろくんはそう言った。


「はぁい。」


歩くんって以外と素直なんだ。


あたし達はひろくんの家を出た。