2人は煙のごとくアタシの前から居なくなったとさ。

めで
「たくねぇぇぇぇ!!」





「あれ、杏奈居たんだ……。」



弱っ!!!!!

まるで気力を感じない…



「もうっ!!シャキっとしろよ。」



和馬の肩がピクッと動いた。


「杏奈は俺がどんだけ傷ついてるかわかんないでしょぉ!!」



いきなり肩を掴まれ顔がドアップできた。


「は…?」


「は…?じゃないよぉ!!俺がどんなにダサいおちかたをしたことか…」



あぁっ!!
またイライラしてきたっ



「そうだよ!!アタシはどんだけ和馬が傷ついてるかなんて知るわけねぇじゃん!!
それに、どんなダサいおちかたをしたかなんてアタシには関係ないんですっ!!」



「杏奈……?」



「ったく、さっきからうじうじうじうじして、それでも男?自分でダサいって思わないの!?




じゃ、アタシ部屋戻るから。」




言い過ぎたかな…


でも和馬が追いかけてくることはなかった。