「……お願いします。」 嬉しいよぉ……。 アタシが初めて恋をした日を思い出した。 最悪だったけど、あの頃のアタシはすごく初々しくて、純粋でキラキラしてたね。 今のアタシとは違って、髪が長くて、こんなしゃべり方じゃなくて、本当女の子らしかった… でも、これからアタシは強くなれるよ。 女の子らしくなくてもいいんだ。自分らしい恋をするっ。 だから過去の杏奈はしばらく封印する。 いつか思い出として向き合えるまで。