「小学校の頃、工作やっててカッターで切っちゃったんだ。あはは、ダサいよねぇ。」 震えた声でいうアタシ。 大丈夫。和馬単純だもん。わかるはずないじゃん。 でも和馬は苦しそうな険しい顔だった。 「杏奈……。」 「ごめ…やっぱアタシっ」 無理だよ……。 嘘なんてつけないよ。 「杏奈っ!!……俺」