「紗月さんっ!??

偶然ですねー。

お買い物ですか??」

あたしがそう聞くと

紗月さんは〝はいっ〟

と、かわいらしく答えた。

きっとこれだけ可愛かったら

慶汰とケンカすること

なかったんだろうな…―

あたしはそれから

紗月さんといろいろ話した。

結構話した頃に紗月さんが

〝あっ、帰らなきゃ〟

と言った。

「そうですねー。

またいろいろ話しましょうねー。」

あたし達はそれだけ言って

帰った。