「…ケンタには教えない」

俺はそう答える。

いつもの事だ。


「…俺にはアイツの良さはわかんねぇな…」


友達の彼女に対してそれはないだろうが。


でも、


まさかユカと付き合う事になるなんて、

夢にも思ってなかった。

いつから俺は、

アイツを好きになったんだろう。