「げ、あっさり認めやがった…」

ケンタが呆れて言う。

「なんでそんな事…」


「…あんまりいい成績だと、エリート校に行かなくちゃいけなくなる。
親がうるさいから」


「じゃあ、なんでこの高校なんだよ?」

ケンタははっとして、

「お、お前まさか…」

いや、それはねぇだろ?ってブツブツ言うケンタを振り返って、俺は言った。


「お前と同じ理由で悪いか?」


ケンタは驚きのあまり、叫んだ。


「お、お前、ユカのレベルに合わせたのかよ!?」


…うるせぇ奴。