この私と余り背の変わらないチビな男は、


絶対に私の親友のアオが好きに違いない。



私が好きなのは…


「…何してんの?」


「わぁっ、タク!」


ビックリした!ビックリした!


今の衝撃で鞄の中のケーキがつぶれちゃったかも…。


「…なんだよ。そんなに驚く事ないだろ」


だって、今日は大事な日なんだよ?


いつもみたいな軽いノリでは喋れないって!


心の準備が!!


「タク、ちょっとこっち来て!」


人気のない所まで、彼の手を引っ張って行った。


手、繋いじゃったけど、照れてる余裕なんてないし!