「すげぇ…お前、

また学年1位じゃん」



高校1年の2学期。

中間テストの結果を見て、驚いてる男。


「お前、頭良かったんだな~、タクミ」


「…なんだ今更」


俺は興味なさげに言った。

高校に入ってから、一応トップを保ってる俺。


「お前は成績下がったな…ケンタ」


うっと言葉に詰まるケンタを横目で見て、

俺はぼそっと呟く。



「アオちゃんに教えるとか言って、お前ら勉強以外の事してんじゃねぇの?」

真っ赤になるケンタ。


最近、ケンタはいじめがいがあって、退屈しない。