あとは返信を待つだけ。待つだけなのだが、その間ずっと心臓に悪いのは間違いない。


とりあえず気を紛らわせるために家事をやったり課題をやったり……それでもやっぱりそわそわしてしまう。



行きつけのカフェで出会った不思議な青年。


「……メモちゃんとあるよね?夢じゃないよね?」


かばんの中にあるのを確認し、安堵する。安心したせいかそのまま睡魔に引きずられーーそのままことりと眠ってしまう。



ふわふわする。



ーー甘い香り

 


一体どこから……夢の中の風景は白かった。まるで霧がかかったように。導き手なのか、甘い香りを頼りに進んでいく。