帰路についてもそれは変わらなかった。心ここに在らずの状態で、そのまま自分の部屋に直行し、ベッドにダイブする。



“運命を変える”



あの青年の言葉が頭から離れない。そんなことが現実にあるわけない、そんな都合のいいことが……。


でも――もしかしたらとか思ってしまう。



そう言えば……いつも欠かさず見ていた占いアプリ、今日の運勢なんだったっけ?今日に限って見る暇もなく出ていってしまったから。


かばんからスマホを出して、占いアプリを起動させてみる。