優喜さんははいはいと言って私の方をチラッとみてウィンクをした。

あ…優喜さんはわざと…

凄いなぁ優喜さん…

姉は優喜さんに弱いみたい。

優喜さん≧姉≧怜くん≧私

こんな感じだなきっと…うん…

優喜さんが姉の肩を抱いてこっちに歩いてきた。

そして私の耳にぼそっと

『かっこいい彼見つけたね。嬉しいよ。

美華が何も言わない間に彼を家に帰しな』

にこっと微笑んで優喜さんと姉は家の中に入っていった。

玄関前に私と怜くん2人だけ。

今多分時間は5時ごろ。

遊ぶのを止めた子供達が

『また明日ねー』

と言いながら帰っていく声が聞こえる。

私はどうしたらいいのかよく分からずポツンとたったまま。

怜くんもまたぼーっとしてた。

暗くなるから危ないよね…