「愛華ちゃん?!愛華ちゃん!!」

名前を呼ばれて目を開ける。

目の前に居たのは、

「あ…き…くん?」

秋くんが汗を流しながら私の口に巻かれていた布と、

縛られていた手足の縄を解いていた。

「大丈夫か?心配したんやで。

りまも怜も今愛華ちゃん探しとんねん。

連絡しとくから…

まず一緒に保健室行こか?

立てるん?」

私は頭を横に振る。

「そか。ちょっと待ってな」

秋くんはよいしょと言いながら私を抱き上げる。

抱き上げるというかお姫様抱っこ…恥ずかしい////

ってそんなんじゃなくて…

「秋くん…りまが怒るからいいよ…」

「何言っとんねん。りまもこんな事じゃー怒らへんわ。」

そういって早歩きで歩いてく。

私はそのままじっとしておく事にした。