「悪いですけど、私は怜くんから離れるというか、見ているだけの関係に戻る気はありません。

私はまだ怜くんのことが好きなのかよくわからないけど、

人に命令されるのは余り好きではないので。

自分が近づけないからってひがまないでください。失礼します」

私は自分の意見を率直に言って、

くるりと回れ右をして歩き出す。

「もー知らない。やっちゃってよ。」

2~3歩進んだ頃あみさんがボソッと口を開いたのが分かった。

その瞬間私の目の前に身長の高い男が来て、

鈍器のようなもので殴られた。

私が練った策…

ソレはケータイで直ぐにメールが送信できるようにしておく事。

助けてと打ってあるので後は送信のボタンを押すだけなのだが

私は鈍器で殴られたせいで意識が遠のいていた。

私の練った策は無意味だったのだ…

私は意識が薄れていく中、怜くんの顔を思い出していた。

『怜くん』

と名前を呼びながら…