屋上に着くと、りまは私に自分の隣を指差して座るように促した。
私はりまの隣にちょこんと座る。
「愛華、イジメあってるの?」
りまにしては珍しいとても低い声。
私は返事の変わりにコクンと頷いた。
「いつから?」
「…数週間位前だったかな…」
「ずっと黙ってたの?」
「ごめん。」
「私達って親友?私ってそんなに頼りない?」
さっきは怒っている様な表情を見せていたりまだったが
今はとても寂しそうな悲しい顔をしている。
「親友だと私は思ってる…頼りない訳じゃないの。ただ、心配掛けたくなくて…」
「愛華の気持ちは分かったよ。
でも私は愛華にちゃんと相談して欲しかった。
何か、私ってそんなに頼りないのかなーって思っちゃう…
ちゃんと相談して?力になれるかは分からないけど…ね?
愛華って特に大切な事とか何も話してくれないからさ…
お願い。ちゃんと相談して?」
りまは泣きそうな顔で私の膝においてあった手を握る。
「うん…ごめん…ごめんね?」
私も握られた手を握り返す。