私は平常心を保とうと深呼吸を3回ほどする。

「ククッ…」

「……?」

怜くんに笑われた。

滅多に笑わない怜くんに。

「いやー悪い…深呼吸してるお前がすげぇ面白くて…クククッ笑っちまった…」

「………」
驚いた。

そういう表情をするのはいつも秋くんだけにだったから。

仲良くなれたってことなのかな。

「どうした?さっきからお前、黙り込んでるけど」

そういって私の顔を覗きこむ怜くん。

「な…なんでもないもん////」

私はふぃと顔を背ける。

「クスッ…照れてるのか」

「そ…そんなわけないもん///」

「いや、絶対照れてるだろ」