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私は次第に彼に心を奪われているみたいだった。

自分ではまだその事に気が付かない。

彼をみてドキドキする。

好きってこういうことなのかなと思い始めていたとき

私に地獄がやってきた。


イジメという地獄。

最初は目立つようなことはされなかった。

靴に画鋲を入れられたり私にだけ聞こえるように非難の声を言われるようになったり

机に菊の花が置いてあったり…

それくらいはまだ我慢できていた。

彼とも友達とも明るく話せていた。

でも、私がいじめられていると友達が気が付いたときからイジメは酷くなっていた。


そしてある日私はファンクラブの闇の会長と呼ばれる人に呼び出された。

場所は体育倉庫の裏。

よくあるところ。

誰にも言うなって言う事だったので誰にも言わずに体育倉庫の裏の方まで移動する。

危ないと分かっている。でもいく。

一応何かあったときのために策は練ってある。

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