「・・・郁、イズのこと、好きなんやろ」


「・・・うるせぇよ」






こんなにずっと一緒にいて。

公平が勘付かないわけがない。




「・・・イズも、お前のことが好きがや」


「・・・そんなん、なんでお前に分かるん」




沈黙が、2人を包み込む。




「・・・あと、3日後じゃろ。
・・・はよ、言ったほうが良い」



「・・・そんなこと、言われんでもわかっちょん」






俺は無理矢理、源五郎の手綱を引っ張った。

早足でその場から去る。


公平は何も言わなかった。






名残惜しそうに、源五郎はじっと公平を見ていた。