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「郁、本当に、9日のお祭り、行かん気??」








60円の棒アイスを頬張りながら。

イズが俺に聞いた。


ある日の、補習の帰り。

俺達はゆっくりと歩きながら、家に帰っていた。




空は、青と茜色の二色で染まっていた。




俺の右側に、彼女は居て。

左側には、自転車を置いて。

押しながら歩いていた。




「だってさ、毎年代わり映えせんじゃん。
出店、つまらんし。

行ったら行ったで、知り合いのおばちゃん連中に会って面倒くさいし。


・・・てゆーか、俺のアイス返せよ」