「んっ……」



眩しい朝の光が枕元に差し込んで、目覚めの時間を告げる。



ゆっくりベッドから起き上がろうとすると。




「……ん?」



カラダが動かない。



布団をゆっくりめくって確かめてみると……あたしのカラダには社長の腕がしっかり絡みついていた。



まるで……


“逃がさない”…とでも言っているかのように。



「もう…どこまで独占欲強いわけ?」



あたしは社長の頬を軽く抓りながらポツンと呟いた。




その時

ピクンと社長の手が動いて。


次の瞬間、あたしのカラダはさらにキツく抱きしめられた。



「……っ?!」



手、手が……



「んっ…」




この男ーー…