『なんか怒ってんの?』

電話越しに悠真の声が響く。

「別に?」

わざと冷静に返してみる。

『俺が高瀬と話してたから
妬いたんだろっ』

はんあぁぁぁあ?!
何ですか
その嬉しそうな声!!

「そうですけど何か」

『照れる♪』

「…」

『あははっ
 ごめんって』

「…」

『あーじゃあそろそろ
 電話切るね!』

時計を見るともう10時。
1時間近く話してたんだ…

「うんわかった」

もっと声聞いてたかったな

『あ、あのさ』

「ん??」

『だいすき♪』

「は…」ガチャッ
プーップーップーッ…

言い逃げじゃん。
顔…熱い。