付き合う、って
どーゆーことなんだろう。
まだ幼かったあたしには
あまりピンとこなかった。



少女漫画みたく綺麗な世界じゃない。
でも、未知の世界。




お互い初カレ、初カノ。
そもそもあたしって
あいつのこと好きなのか??




ちら

視界にあいつの背中が入る。


あ、目合った。



ぽぽぽぽ

頬があかく火照る。
何か照れるな…

「あ…」



真紀ちゃんと話してる。
ふーん…。


途切れない
悠真と真紀ちゃんの会話。
2人の楽しそうなおしゃべりは
昼休みまで続く。

弾む2人の会話に比例して
あたしの胸のモヤは溜まる。



あたしとは話そうともしないのに
真紀ちゃんとはそんなに話すんだ??



溜まり続けたモヤは
言葉になって口から漏れた。



「真紀ちゃんてさあ…
 可愛いよねぇ」

「美晴?いきなりどうしたの?」

ゆずが心配そうにあたしを見つめる。

「真紀ちゃんと付き合えばいいのにねっ」

思ってもない捨てぜりふと共に
教室のドアを叩いて飛び出した。

「美晴っ」

ゆずが追いかけてくる。
今きっと
真紀ちゃんも悠真も
きょとんとしてるんだろうな