手汗が滲む。

意を決して隣に座る。

ち…ちかい!!

少し茶色がかった悠真の髪を
風が撫でる。


「あのときは、ごめんね?」

「えっ?」

「いじめてたとき」

「あ、…いやだ。許さない」

冗談めいて悠真を睨んだ。

「ごめんってー!!」

必死で謝る悠真がおかしくて笑える。

そろそろ…時間だね。

「あー…行かなきゃ」

「うん」

公園を後にして
肩を並べて歩いた。

「あれ、案外あたしより高い」

あたしは学年でも
まぁ高い方に位置する身長だ。
悠真と変わらないくらいかな、
なんて思ってたけど。


「だろー??」

あ 嬉しそう。