アタシの足は勝手に階段をおりていた。


要は廊下の窓から空を眺めていた。



『要。』

アタシはそっと手をひっぱった。


『佳恵・・・・あんまああいう事、すんな・・・。』

『どうして?アタシ、要だからしたの。信じてるから。』



要はアタシをぎゅっと抱きしめた。


『佳恵を大事にしたいんだ。』

『・・・。』

『佳恵は恋愛しないって事わかる。俺を親友としてしか見てない事も・・・・・。』




アタシ、要好きだケド、恋愛感情じゃないんだ。




『だから、恋愛として俺を好きになったら・・・・佳恵としたいんだ。』


『うん。』





アタシは要のこういう優しさが好きだ。