『かーなめ!』
要の横にいるのは、
アタシじゃなくて、
清さんだった。
『好きにならないよ。』
って言ったのに。
嘘ついた。
要は清さんとあの時会わなきゃ、
アタシと一緒だった。
アタシの回りには誰もいない。
要の温もりがない。
アタシは涙が溢れた。
要と友達のまま、
親友のままでいればよかった。
馬鹿じゃん。
恋とか阿保くさいっていってたアタシが、
何、恋してんの?
やっぱ『好き』なんて、
本当は思ってないんだよ。
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