「あ~今日バイトとか思い出すだけで凹む。」
「そっか、頑張れ~」
「気分落ちるわぁ。」
「っていうか眠そう。目が半開きだし!寝たら?」
「今から行って、ちょっと休んで次だから寝れない。」
「仕方ないなぁ。美由ちゃんが肩を貸してあげようじゃないか。」
「俺、まじで寝るよ?」
「いいよ。裕の降りる駅で起こしてあげる。」
「いいって!戻らなきゃ駄目じゃん」
「眠いんでしょー。別に私はバイトないから気にすんなって。」
「じゃあ美由が降りる駅まで‥」
大学って不思議。
私と裕太は学科も住んでる県も違う。
本当にたまたま大学が同じで、一つだけ教科が一緒になっただけだったのに、途中まで一緒に帰るようになっちゃったんだから。
そもそも水野が裕太と高校同じで、喋ってなかったら私と裕太は今も知り合ってなかったはずだ。
だから水野には本当に感謝してる。
……でも裕太が好きなのは言ってないけど。
水野ははっきりと口に出して、裕太を面倒な奴だって思ってる。
嫌いじゃないけど、恋愛対象としては裕太は水野の中で宜しくないのは一目瞭然。
それに三人で遊ぶのも好きだから、水野が気を遣うのも嫌だし言わない。
いつか言えたらいいなって思ってるけどね。