趣味も趣向も考え方も全然違う私たち。
女の子にしてはあっさりとして可愛げもなく男っ気が強い私。
そんでもって世話焼き姉御肌。
だけど本当は甘えるのも甘えられるのもどっちも好きだったりする。
裕太は結構な甘えん坊だからスキンシップが好きで、私も甘えられたいし甘えたいからきっと合うんだと思う。意外とこれって大事。
甘えたいとか甘えられたいとかって人によってどっちかだったり、どちらもだったりするから合わないと仲良くなんてなれない。
そして甘えられるかも大事だと思う。甘えたくても甘えられない人っているもんだしね。

結構ね、普段はクールなキャラだったりするんだよ私。
クールっていうのは語弊があるかも。
男の子っぽくて、グイグイ引っ張っていくタイプ。
好きな人に自分からアドレス聞きに行けちゃうし、好きになったら周りの人に宣言しちゃうし、アプローチはドンドンできちゃうしね。
ツッコミ担当だし毒舌だしドSだって言われるけど、裕太の前では女の子になれちゃうんだ。
実をいうと、男っぽい私が乙女チックになるのは似合わないからって小中学は好きな人すらつくらなかった。
高校に入ってから高校デビューとまではいかないけど、ちょっと女の子らしくなったつもりだったけど、やっぱり男の子の部分が抜けきらなくて甘えたりできなかったけど、大学に入って裕太と知り合ってから甘えられるようになった。
裕太が私の中の女の子の部分を引き出してくれたんじゃないかなって思ってたりする。
だから色んな意味で私にとって裕太は特別な存在。好きだし私をちゃんと女の子扱いしてくれるし。
あと、外見で女の子扱いされるの嫌いなんだ。
私ってば見た目だけは女の子なんだよね。
スカート穿くしキャミソールにチュニックも着るけど、中身だけが可愛げのない感じかな。
見た目はね、わりと可愛いっていわれるよ。
ただ「黙ってれば」って言葉がついちゃうけど。
でもって外見褒めてくる男子に更々興味はありません。
私が中身重視だから、相手にも中身で好きになってほしい。
もちろん多少女の子らしくはしてるけど、裕太には素の私で接するように心がけてる。
だってそうじゃないと中身を知ってもらえないもんね。